2013.6.16 @相模原
Re_Accelではサーキット走行用のEVカートを製作していますが、もし将来、個人でモノづくりをする環境が今よりも整えば、EVカートだけではなく、公道を走るEVを作ったり、ガソリン車をEVにコンバートしたりといったことが、より手軽にできるようになるかも知れません。
そうなったときには、モノを作る技術だけでなく、公道を走るクルマに求められるルールもきちんと知っておく必要があります。
ということで、今日は、EVの製作・走行に関する法規やガイドラインについて勉強会を行いました。
<<内容紹介>>
■道路運送車両法
今回はまず、クルマの安全確保に関わる、「道路運送車両法」を勉強しました。
(自動車に関する法規は大きく分けて、(1)構造、(2)運転者・歩行者、(3)道路に関するものがありますが、道路運送車両法は(1)構造 に関する法律です。)
この法律では、クルマが備えるべき要件や、検査・登録などについてのルールが定められています。
条文に書かれているのは大枠の内容ですが、その下に紐づいている「道路運送車両の保安基準」「細目告示」によって部品ごとのスペックのような詳細基準が決まっています。
道路運送車両法(総務省法令データ提供システム)
道路運送車両の保安基準と細目告示(国土交通省)
公道を走る車のルールであるため、項目が沢山あります。。
EVでは特に電気装置に関する要件(配線や衝突時の感電保護)に注意する必要があります。
■コンバージョンEVのガイドライン
上記道路運送車両法はガソリン車も含め車全般に関する法規ですが、EVに限定したものが何かないだろうかと調べてみたところ、「コンバージョンEVのガイドライン」というものを見つけました。
これは、平成23年に電気自動車普及協議会が出したガイドラインです。
コンバージョンEVに関して、道路運送車両法を補足する形で、より一層の安全性・信頼性を確保するという観点でまとめられています。
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個人でのモノづくり活動をするにあたって、自分や社会の安全のために、法規やガイドラインをきちんと守ることが大切だと思います(どんなモノでもそうですが、特にクルマのような乗り物の場合は。)。個人レベルで法律の知識を得るのは大変ですが、例えば日本EVクラブさんが、「EV一番塾」で車検についての解説をされているように、モノづくりをしている人同士のコミュニティで情報共有ができる場が増えていけば良いと思いました。
こうの